近年「メン地下」がテレビやSNSで取り上げられ、キラキラした姿に興味を持つ・あこがれる人も増えています。
そんなメン地下ですがトラブルも数多く起こっており「闇が深い」と感じる部分もあります。
この記事ではメン地下の演者でもある筆者が「メン地下の闇」について本音で語らせて頂きます。
メン地下界隈の光と闇
地下アイドルと言えば、地下で活動している女子アイドルを想像する人が多いと思います。
ただ、最近では女子アイドルではなくメン地下(メンズ地下アイドル)と呼ばれる男子のアイドルグループも増えてきています。
メン地下と一口に言っても地上のグループと同じようにテレビ番組に出演したりメジャーのレコードからCDを出しているグループもあります。
そういった「日の当たるメン地下」とは逆に「ビラ配りやSNSで勧誘し、無料のライブを日々行い応援してもらう」というグループも多いです。
しかし、その中には「地上や多くの人に応援してもらうのではなく、ホスト的な売り方で活動するアイドルグループ」があるのも事実です。
煌びやかに活動するメン地下がいる一方で、「ホスト的な売り方」でトラブルを起こし批判されるメン地下もいるため「光と闇の部分がある」と感じている人が”特に多い”のだと筆者は考えています。
*ホスト的な売り方が悪いと言っているわけではありませんが、やはり比較するとトラブルは起きやすいでしょう
具体的にどういった部分が「闇」であり原因なのか解説していきましょう。
メン地下で闇が深いと言われる原因⓪推し活で多額のお金が使われる
メン地下の「闇が深い」と言われる原因として真っ先に挙げられるのは「多額のお金が使われていて、金銭にまつわるトラブルが多く起こっている」ことでしょう。
メン地下にハマることで、家のお金を勝手に持ち出したり、親に内緒で援交やパパ活をして「推し」にお金を貢ぐ女性が急増しているといった話がメディアによく取り上げられています。
実際にトラブルにならなくても「多額のお金を使う女性をターゲットにし搾取している」ビジネスに見える部分が多いです。
ただそれは「ホストのような売り方で、大量にお金を払う少ないファンを囲い込む一部のメン地下」が原因でそういったイメージが付いているといえるでしょう。
近年、ホスト業界全体ではSNSでのイメージアップ戦略が功を制し「汚い夜の仕事」ではなく「比較的オープンできらびやか、男性からもあこがれる職業」に変わってきています。
しかしメン地下では「ライブでの男子の入場が禁止・SNSに制限がある」の事務所もあり、「そこで起きる金銭トラブルがメディアで取り上げ」られ、結果として「メン地下全体がクローズドな世界で悪い印象を持たれて」います。
実際には警察への相談件数を比較すると「メン地下よりもホストの方が圧倒的に多い」事実はあります。
2023年年間でメン地下・メンズコンカフェを含むトラブルに関する「相談件数」が100件なのにたいして、ホストクラブの場合だと2023年7月から11月までの間で「相談件数」は200件以上でした。
年間計算だとホストクラブの相談件数は600件、メン地下(実際はコンカフェ含むのでもっと少ない)だと100件なので6倍以上の差です。
また、ホストの相談件数のデータは「警察の公的機関の相談窓口」ではありません。その点を加味するとホストにかかわるトラブルは実際はかなり多いでしょう。
引用:悪質ホスト「早めに相談を」 歌舞伎町の支援団体―「輝いて見えた」と被害女性
楽しい「推し活」に潜むリスクとは? ブームの裏で増える「推し活依存」の危険性
「件数が少ないからメン地下は闇が深くない」というつもりは決してありませんが、一部のグループ・事務所が取った行動の結果で「メン地下はトラブルが多く女性を搾取している」とみられているのも事実でしょう。
メン地下は闇が深いと言われる原因①過去に事件が多く起こったことによるイメージ
メン地下は「過去に事件が多く起こっている危険なイメージ」があります。
実際に「ファンに多額の金額を使ってもらいたい」ために演者が未成年に手を出したり(色恋営業)、事務所から演者に「未成年に手を出して売り上げを上げるような指導」が行われていることがピックアップされています。
事件の積み重ねでそのイメージが定着し「払拭できていない」ことが「闇が深い」と言われ続けている原因だともいえるでしょう。
メン地下にまつわる事件や危険な事務所の特徴については↓の記事でまとめています。
メン地下の闇が深いと言われる原因②ファン同士でトラブルになりやすい
「アイドル界隈全体」のなかで「メン地下のファンはトラブルが多い」と言われがちです。
メン地下の界隈の特徴としては「ライブ会場でのルールが多い」ことが上げられます。
「応援する時の立ち位置(横連縦連)」「最前管理」「物販時の購入枚数」など「暗黙のルール」がたくさんあります。
そこで「ルールを守らないファンが掲示板に書かれたり」、「SNSでトラブルになる」ケースは少なくありません。
「メン地下のファンがファンを降りる理由は他のファンがトラブルを起こすせい」と言われているほどです。
メン地下の闇が深いと言われる原因③「プライベート管理」ができないアイドルが多い
ファンと距離が近い分、「繋がり」と呼ばれる自分のファンと不貞行為を犯す演者も多いです。
「繋がり」はSNSで非常に拡散されやすいです。
そのため「メン地下の演者はプライベート管理が出来ていない・だらしない」という印象を持つ人は多いでしょう。
「表面ではキラキラした魅せ方をしているけど、実際は裏でファンと繋がっている演者も多い」その裏表があることを「闇」だと感じる人は少なくありません。
メン地下の闇が深いと言われる原因④小遣い稼ぎで地上を目指していない
「ネットやSNSで見て簡単に稼げると思ったから」という理由でメン地下を始める人も多いです。
口では「大きいグループになりたい」という人は多いですが、「実際にそれだけの取り組みをしているのか?」という点で考えると…疑問に持つ人が多いです。
「演者が嘘をついている」その部分が見え隠れする瞬間に「闇」を感じる人もいます。
メン地下の闇が深いと言われる原因⑤ファンがいないと無給で働くことになる
メン地下の演者は「基本的に完全歩合制」のところが多く「ファンがいないと無給」で働くことになります。
「固定給が出るところ」も稀にありますが「生活最低限の保証」であり「歩合が低い」ことが多いです。
結果が出ないと「お金はもらえない」。
活動を続ける中で生活が苦しくなり、引退してしまう…そういった厳しい姿を目の当たりにすることで「闇が深い」と感じる人います。
メン地下の給料事情に関しては↓の記事で解説しているので是非参考にしてください。
メン地下の闇が深いと言われる原因⑥危険・怖い「運営」もいる
演者の事を使い捨てだと考えている事務所も多いです。
「演者が若いうちにたくさん稼いでもらい、演者が若さで稼げなくなったら切り捨てる」
そう、まさに「ホスト売り」です。
また、過剰な圧力や搾取的な契約条件で活動を強いられているアイドルもいます。
「衣装代の費用負担などで金銭的に拘束」され「過酷な活動スケジュール」を強いられる演者も中にはいます(ただ、最近はあまり聞かなくはなりましたが…)
そこで「活動をやめる」と事務所に伝えると「もう二度とこの界隈で活動できなくなるぞ」「違約金がかかるから返済しろ」などと言われるケースもあります。
そういった「運営・事務所の反社会的な部分」がSNSで拡散されることも多く、その部分は「アイドル界隈全体にはびこる闇」だともいえるでしょう。
メン地下にハマる女性の特徴は?トラブルに巻き込まれないために
「こういうタイプの女性がメン地下にハマる」という言い方がよくSNSやネットで見られます。
ただ、その言い方は「女性ファンを馬鹿にしている」ようで自分は正直好きではありません。
そもそも「応援する」でなく「ハマる」という言い方なのが「メン地下がホスト売り」であることを前提としているよう発言に自分は感じられます。
ただ実際に金銭トラブルは起きているのは事実であり、この章では「トラブルに巻き込まれやすいファンの特徴」を紹介することで業界をよりクリーンにするための注意喚起をさせて頂きたいと思います。
依存傾向がある
依存傾向がそもそも高い人は、メン地下でトラブルに巻き込まれやすいです。
アイドルの出演するイベントやSNSは高い中毒性があります。応援していくうちに日常生活の優先順位が次第にアイドル活動に偏っていくことがあります。
「推しのために○○したい」という感情はファンならだれでも持っていますが、もともと依存傾向が高いと「貢がないと推しメンが離れてしまう。辛い」という感情に変わっていきます。
そうして「金銭トラブルが生まれやすい」状態になっていくのです。
自己肯定感が低い
特に握手会やチェキ会での短い会話やライブでレスがあると、自分が特別に認められた瞬間に感じます。(自分も好きなアーティストがいるのでその気持ちは身に染みてわかります)。
自己肯定感が低い人にとっては「自分の好きな人に認められる瞬間」は何事にも代えがたく嬉しいものです。
その自己肯定感を得るために「自分の稼げる範囲の金銭を越えて使ってしまう」と「過剰な推し活」になっていってしまいます。
負けず嫌いである
アイドルを応援する時の楽しさとして「ライブでの楽しさ・パフォーマンスのカッコ用良さ」だけではなく、「このアイドルを他のファンの誰よりも知っている自分」という自己満足や承認欲求を満たす楽しさもあります。
例えるなら「漫画の内容そのものも面白いけど、その漫画を布教したり人に勧めて【この人はこの漫画を誰より詳しく知っている】と人に思われると嬉しい」という感情に近いです。
「自分が一番でいるのが嬉しい気持ち」はあらゆるファン活動において存在する部分だと筆者は思います。
この競争心が過剰になると、「自分の稼げる範囲を超えて過剰な推し活を行ったり」「対立やトラブルを生む原因」にもなります。
筆者は自身は「自分のために頑張ってくれるファンの存在」は非常に心強いです。
ただ、そこでファンの人自身が「鬱になったり生活が壊れるほど働いたり」は決してして欲しくはないとも同時に考えています。
「マイナスになりすぎず充実感・満足感が得られる範囲」で楽しむことができるのがトラブルを避けるコツだと考えています。
【メン地下になりたい】人に向けて
メン地下についての「闇」の部分をお話していきましたが、全てのメン地下がそうだというわけではありません。
中にはメジャーデビューを目指して頑張っている人たちも少なくはなく、純粋にファンの人達を大事にしているアイドルももちろん多いです。
危険なグループや運営を避けるためには、事前にある程度事務所の情報を調べておきましょう。
↓の記事ではオーディションで求められる人物像・応募する際の注意点なども書いているので是非参考にしてください
ちなみに筆者は演者兼運営としてアイドル活動をしているのですが、もちろん「闇」の部分がないように活動しているので…ご安心ください。
こちら自分の事務所の紹介です。
もし興味がある方は↓の公式ラインからご応募ください。
自分の推し活が過剰になっているかを自己判断することは難しいですが、純粋にメン地下の活動を応援していけると良いですね。
自分も事務所運営者として「クリーンな環境」を作れるようにしていきます!(身が引き締められますね…。」